前回(2021年6月号)は大慶市が囲碁の街としての顔作りに大きく貢献した柁嘉熹(だ かき、トゥオ ジャシ)九段と李 赫(り かく、リ・ハ)五段を紹介した。
この二人の優秀な棋士の育ての親はと言え…
中国囲碁事情 カテゴリ
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第4回呉清源杯世界女子囲碁選手権、開催される
呉清源杯世界女子囲碁選手権(吴清源杯世界女子围棋赛)は、囲碁の国際棋戦。呉清源の故郷福州にて、呉清源の意志を受け継いで囲碁の世界的発展を目的に、2018年に設立された。 以来、每年1回開催し、中… -
石油の町・大慶市の囲碁スターたち(中)
前回は大慶市が石油の街として急激に成長するまでの変遷を辿ってみたが、大慶市が石油の街として急激に成長する時期はちょうど日本が戦後の15年間ほどの復興期を経て高度成長期に入り、新幹線や高速道路が相次いて… -
謝科棋士、現在いったい何段?(下)
今回の謝科棋士の九段への昇段は通常の段位認定を経ての昇段ではなく、特例としての昇段になる。 では、特例としての昇段って具体的にはどのようなものなのだろうか。 中国側のネットで必死に検索した結果、試合… -
謝科棋士、現在いったい何段?(上)
中国の武漢市で始まり、人類の歴史上類を見ないコロナウイルスが全世界で大流行の中、中国のある若手棋士がにわかに注目を集めている。 その名は謝科(しゃか、シェーカ)である。注目度が急激に上がった理由… -
柯傑9段のライバルが出現?!
2021年1月中旬、約1ヶ月後の旧正月(春節)を控えて、早くも国民大移動の帰省の期間が始まり、コロナを警戒しながら、早い人はすでに新年を迎える準備を始めました。年に一度の最も重要な家族団らんの… -
囲碁の街あれこれ
このコーナーでは囲碁のおかげで注目されている中国のいろいろな街を紹介します。 第1号は、こちらの町・大慶です。囲碁の街という側面の形成に日本が深くかかわっているため、第1号として上中下3回に分けて少… -
日中囲碁交流に尽力した中国の高官「陳毅(ちんぎ)氏」
毅陳は四川省の出身。1916年、成都甲種工業学校に入学。1919年に勤労学生としてフランスに留学するも、1921年10月に中国人留学生による愛国運動に参加したことにより強制送還となる。 帰国後、… -
劉小光の中国と日本
【少年時代の苦労】 1960年生まれ、還暦を迎えて引退することになった劉小光9段に 中国のメディアから焦点を当てられている。 今日頭条(本日のトップニュース)というサイトに掲載された劉小光9段に関… -
日中囲碁界の神様 呉清源の意外な話
若い頃 筆者は囲碁を打った経験もないため、正直 日本に来るまでは呉清源のことをほとんど知らなかった。来日して日本のテレビで初めて呉清源を見たのはおそらく1990年代の前半だったと思う。 来日… -
囲碁棋士の食事手当、危うく削減される
前号でも紹介したように中国では囲碁棋士は一般のスポーツ選手と同じように選手として扱われている。しかもナショナルチームも存在する。 当然、そのために選手としての色々な手当ての支給も受ける。遠… -
囲碁はスポーツ?
囲碁はスポーツだと言われたら、 おそらく違和感を覚える日本人は少なくないだろう。 しかし、 お隣の国 中国では囲碁はスポーツの一種として扱われている。最近の事例としては、昨年の秋に若手棋士柯… -
聶衛平 ·息子との和解の物語(下)
2003年11月、22歳の孔令文は小林覚9段の娘、小林清芽(さやか)と結婚する。息子が日本の囲碁名門のお嬢さんと結婚すると聞き、最高のチャンスだと考える聶衛平は息子との関係修復に動き出す。第三… -
聶衛平、息子との和解の物語(上)
聶衛平は中国では1980年代以前に生まれた人なら、囲碁界のみならず、一般の人の間でもその名を知らない人がいないほど有名だった。 1984年から始まった日本と中国の勝ち抜き対抗戦「日中スー… -
常昊六段 日中の囲碁界の風雲児
現在の中国囲碁協会の副会長である常昊氏(じょう こう)は、かつては日中の囲碁界の風雲児でした。1995年、第10回日中スーパー囲碁で当時六段の常昊が立て続けに三村智保七段(当時、以下同じ)、森田道博七… -
新型肺炎流行の最中のネット対局
中国武漢市で始まり、日本を始め、全世界で新型肺炎が凄まじい勢いで流行しています。 震源地・武漢市のある湖北省の主要都市は多数封鎖され、実質全中国の十数億人が 隔離又は半隔離状態に置かれています。 … -
新型肺炎と柯傑君の提案
新しいSARS・武漢肺炎が日本でも大混乱を起こし、感染の中心地・武漢及び近隣都市が完全封鎖され、実質全中国が半封鎖状態に陥っています。 数日前には、武漢から800キロ離れた浙江省温州市も… -
中国人の目に映る日本の天才 囲碁 少女
昨年、日本棋院に所属する棋士のプロ入り最年少記録(10歳0か月)を樹立した仲邑 菫。当然ながら、中国の囲碁界からも注目されている。 朝5時に起きて囲碁の練習をしていることなど、本人の努力… -
杭州市の名門小学校 囲碁英才の推薦入学制度スタート
中国の囲碁世界を君臨している柯傑棋士の故郷である浙江省の省都・杭州市は「上に極楽があり、下に蘇(州)杭(州)がある」と言われるほど、中国人なら誰でも一度は訪れてみたい中国随一の風光明媚な街です… -
列車の中の最高の環境で囲碁を楽しむ
前回と前々回はシリーズという形で中士さんが列車の中での対局を体験した話を紹介してきました。 3回目に当たる最終回は意外な場所で意外な人との対局でした。 いつものように 列車に乗りこんで落ち着いた… -
特殊車両内での対局
中国では1949年より1970年代末までつまり毛沢東(1976年9月死去)時代の約30年間の間に貨物列車の最後尾には必ず小屋みたいな小さな車両が一つ付いていました。 貨物列車の最後尾に付いている… -
満員電車の中での対局
春節の帰省ラッシュの時のことです。この国民大移動の時期にも関わらず中さんはいつものように、汽車で出張します。そしていつものように対戦の相手を見つけました。 囲碁に燃えた二人は満員電車の中… -
列車の中で偶然出会った囲碁ファンとの対局
囲碁は通常場所的に、又時間的にも落ち着いた環境の中でやる競技の一つです。が、あえてこれと対照的に違った環境、例えば旅の道中の乗物の中で囲碁を楽しむ人もいます シルクロード で知られている… -
中国囲碁協会はどう変わったか(後)
前回で中国囲碁協会が半世紀以上にわたって行政機関的な存在として中国囲碁の世界を束ねてきた歴史に幕を閉じ、一民間スポーツ団体として再出発したと説明しましたが、なぜ長い間民間団体ではなく、行政機関だったの… -
中国囲碁協会はどう変わったか(前)
中国囲碁協会が大きく変わったという話を耳された方がいらっしゃるかもしれません。 そうです、2017年末に行われた役員の任期満了に伴う選挙を機に、中国囲碁協会の性質が大きく変わりました。… -
柯潔棋士、北京の清華大学に入学へ
中国囲棋協会に所属し、弱冠21歳で中国の囲碁第一人者と言われる柯潔(か けつ、柯洁、コ・ジェ、1997年8月2日 - )9段が、北京の清華大学に入学することとなった。 特別に優秀なスポーツ選手ら… -
若ママと準ママの対決になった第16回建橋杯 女子囲棋公開戦
中国国内で最大級の女流棋戦である建橋杯女子囲棋公開戦、その第16回目の決勝戦が、昨年秋に香港で行われた。 第16回目の建桥杯女子囲棋公開戦の予選は、同8月末から9月初めまで北京で行われ、… -
中国女流棋士戦
建橋杯囲碁女流戦は2003年にスタートし、この秋に香港で行われた試合は第16回に当たります。 建橋杯囲碁女流戦は上海に本社を置くグループ企業・建橋集団が協賛し、優勝賞金は、設立当初の3万中国元(… -
中国最北端の町・漠河(モーハー)より
中国最北端の町・漠河(モーハー)で、2018年8月22日から25日まで、第6回中信置業杯(注)女子囲碁大会が行われました。 漠河は黒龍江省の北部にある町で、緯度的には北海道の稚内市よりも約800…
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