2020年07月21日 中国囲碁事情

囲碁はスポーツだと言われたら、 おそらく違和感を覚える日本人は少なくないだろう。

しかし、 お隣の国 中国では囲碁はスポーツの一種として扱われている。最近の事例としては、昨年の秋に若手棋士柯傑九段が他のスポーツ選手と同じように推薦入学で名門大学・精華大学に入学したことである。

囲碁などの棋士のことを他のスポーツ選手と同じように囲碁選手と呼ばれることもある。

実は囲碁のスポーツとの関係のみならず、スポーツ界そのものが、日本と中国の間で大きな違いがある。その一つが「少体校」である。

「少体校」の全称は少年児童業余体育学校で、 業余とは勉強や仕事以外の時間という意味だ。つまり放課後スポーツのトレーニングをする学校の意味である。放課後のスポーツのトレーニング場所を無料又は格安の料金で提供するという意味では、日本の学校のクラブに似ているが、その力強さはとても日本の学校のクラブの比ではない。

中国では、省市自治区(日本の都道府県相当 ) 及び主要都市、例えば 北京、上海などはもちろん、末端の市県(日本の小さな市町村相当)にも「少体校」がある。

「少体校」の運営費用の基本的な部分は国や自治体の予算で賄われ、各種のスポーツ関連の講習会 やイベントの開催などによって収入を得ることが認められる。



一定の規模に達している「少体校」の中には義務教育に組み込まれているクラスもあって
、こうした公的な養成機関で通常の小中学校、高校の勉強をしながら将来のナショナルチームの選手を目指してトレーニングすることができる。

近年、民間のスポーツクラやブジムなどの発達によって、「少体校」の中には経営が破たんして廃止のところも多いが、まだ数千ヶ所は存在すると伝えられている。

このように、中国では囲碁棋士も含め、スポーツ選手の育成には行政が深く関わり、力強くサポートしている。
まして人口は日本の10倍以上あるため、人材の選択の幅が広く、多くの種目で日本に勝るのは当然のことであろう。

(写真は浙江省温嶺市の「少体校」、BAIDUより)


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