2021年05月31日 中国囲碁事情

中国の武漢市で始まり、人類の歴史上類を見ないコロナウイルスが全世界で大流行の中、中国のある若手棋士がにわかに注目を集めている。

その名は謝科(しゃか、シェーカ)である。注目度が急激に上がった理由は、2021年に入って2日目の1月2日に夢百合杯への、その10日後の同12日には応氏杯への決勝進出が確定し、中国の昇段規定により九段への昇段が確実視されたからである。

数カ月後の現在、中国の謝科ファンの人たちの間では、謝科棋士はすでに九段になっているようなイメージが定着し、直近の記事に「謝科八段」のような表現が使われると、「あれ、謝科棋士が八段に逆戻りしたのか?」のような疑問を投げかけたりするほどである。

正直、勉強不足で筆者は今まであまり謝科棋士のことを知らなかったし、「謝科棋士が八段に逆戻りしたのか」という疑問にも答えるべく、謝科棋士の段位についてネットで調べることにした。

しかし、残念ながら中国のサイトには、謝科棋士の段位に関する記載は五段から九段まであってばらばらである。謝科棋士の段位認定に関する資料は少なく、信ぴょう性のあるものは見つからなかった。

仕方なく日本のサイトで調べたら、日本棋院のホームページに「謝科八段」のような記載が見つかった。日本棋院のホームページに掲載されているものなら相当の信ぴょう性があると思うので、この日本棋院の「8段」の記載の根拠が分かれば、何かヒントが得られて面白い記事が書けるのでは、と思い、日本棋院に電話で問い合わせした。

しかし、その答えは意外と単純で、ただ現在の段階で正式に認定されているのが「八段」だということ。

期待しているほどの面白いエピソードはなかったようが、九段への昇段が確実視されている謝科棋士の現時点での正式な段位は、八段に間違いないと判明し、九段への昇段が飛びではないことも分かった。(続)

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