満員電車の中での対局
春節の帰省ラッシュの時のことです。この国民大移動の時期にも関わらず中さんはいつものように、汽車で出張します。そしていつものように対戦の相手を見つけました。
囲碁に燃えた二人は満員電車の中で何とかスーツケーを置けるような少しだけのスペースを見つけました。列車の入り口の付近でした。早速スーツケースを置いてその上に携帯用の碁盤を広げて対戦を始めました。
当時の中国の列車は今の新幹線ほど精巧なものではなく、列車の扉から絶えずに冷たい隙間風が入ってきてとても寒かったです。しかし、二人は寒さには動じず、最後まで頑張りました。中国の囲碁ファンの情熱もすごいものですね。
(写真は中国の旧正月の帰省ラッシュ時の車内の様子。Baiduより)
中国囲碁天地より転載、翻訳 高柳賢也氏