2020年08月22日 中国囲碁事情


前号でも紹介したように中国では囲碁棋士は一般のスポーツ選手と同じように選手として扱われている。しかもナショナルチームも存在する。

当然、そのために選手としての色々な手当ての支給も受ける。遠征や試合に出かけた時は出張手当が、普段外出していない時は食事手当などが支給される。

中国のナショナルチームのスポーツ選手の食事手当は三つのランクに分かれていて、実際の支給額はスポーツの種目によって違う。

ナショナルチームの囲碁棋士のこの食事手当がある日突然、最低のランクにまで削減されそうな事態になってしまったことがかつてあった、と聶衛平9段の告白で最近明らかになった。


削減の連絡は国家体育委員会(日本のスポーツ省に相当)と財政部(日本の財務省に相当)の連名での通達という形で突然来た。削減される理由は、なんと「囲碁棋士は一般のスポーツ選手と違って、試合中体の激しい動きがなく、体力的に消耗が少ない」と思われているからだとか。

この通達を受け取って慌てた囲碁界は聶衛平9段を代表に、懇意のある当時の中国当局最高実力者の一人に直訴する。直訴に応対してくれたこの最高実力者は、聶衛平9段とはかなり親しく、囲碁棋士の最大の理解者でもあった。

この最高実力者は聶衛平9段の直訴に耳を傾いてくれて、ナショナルチームの囲碁棋士の食事手当の削減を決めた財政部の担当者こそその食事手当が削減されるべきだと怒ったくらいだった。

この実力者の指示によって、囲碁棋士の食事手当を削減する通達は撤回され、ナショナルチームの囲碁棋士の権益がなんとか守ることができた。

(記事も写真もいずれも「新浪体育」より)

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