2021年05月31日 中国囲碁事情

今回の謝科棋士の九段への昇段は通常の段位認定を経ての昇段ではなく、特例としての昇段になる。

では、特例としての昇段って具体的にはどのようなものなのだろうか。
中国側のネットで必死に検索した結果、試合で優秀な成績を収めた棋士のための特別措置としての昇段に関する規定の詳細をなんとか手に入った。

特例としての昇段は8つのパターンが想定されて、1番から3番までのパターンを挙げてみると、次の通りである。

世界囲碁フロ棋士による試合(「アジア囲碁○○杯」のような試合を含む)で「冠軍」(決勝戦での優勝)を獲得した場合、現在の段位に関係なく九段に昇段することが認められる。

世界囲碁プロ棋士による試合(「アジア囲碁○○杯」のような試合を含む)の団体戦で三連勝以上を果たし、試合を完結させた場合、現在の段位に関係なく九段に昇段することが認められる。

世界囲碁プロ棋士による試合(「アジア囲碁○○杯」のような試合を含む)で「亜軍」の地位を2回獲得した場合、現在の段位に関係なく九段に昇段することが認められる。
(以下割愛)

今回の謝科棋士の昇段は上記第3項の規定が適用されると思われる。

文中の「亜軍」とはスポーツ大会などの競技で二位を獲得した選手に与えられる称号のことで、決勝進出ならば、負けても「亜軍」は確実になるので、世界杯に相当する囲碁試合の夢百合杯に続き、同じ世界杯に相当する囲碁試合の応氏杯への決勝進出が決まった時点で、謝科棋士の九段への昇段が確実視されるようになる。

実際の昇段手続きは、二つの試合が全部終了し、それぞれ亜軍の称号を獲得してからになるので、九段への昇段認定は早くて2021年6月以降になる見込みである。

画像は「騰訊体育」に掲載された「特例昇段規定」を伝える記事

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