2020年06月24日 中国囲碁事情

2003年11月、22歳の孔令文は小林覚9段の娘、小林清芽(さやか)と結婚する。息子が日本の囲碁名門のお嬢さんと結婚すると聞き、最高のチャンスだと考える聶衛平は息子との関係修復に動き出す。第三者を通じて高額なお祝いの現金を息子に送ったが、受け取ってもらえなかった。

孔令文が結婚して2年後の2005年に、男の子が誕生する。孫の誕生を機に聶衛平は父子関係の修復に再び奔走するようになる。この間孔令文の岳父にあたる小林覚9段の働きかけもかなり影響していただろう。孔令文の父・聶衛平に対する恨みも徐々にやわらげる。

孫が生まれた翌年の2006年に、ついに事態は大きく動き出す。孔令文が父の呼びかけに応じ、北京で再会することになった。小林覚9段の説得が功を奏したのだろう。

息子が妻子を連れて北京にやってきた日、 聶衛平は客の送り迎えを一切しないという 慣例を破って空港まで自ら出迎えた。 長年絶縁状態の息子とようやく再会して、父として聶衛平はどれほど喜んだのだろう。


息子達が北京に着いた 翌日、 聶衛平は豪華な宴会で歓待した。長年絶交状態になっていたこそお互いに直接に相手に聞きたい、伝えたいことがいっぱいあったのだろう。話しはいつまでも続き、現地時間 9時を回ってやっと宴会は終わった。


息子に申し訳なかったという気持ちから来たのだろうか、 孫を預けてしばらく 北京で面倒見たいと、聶衛平は申し出た。が 、それはやんわりと断られた。

北京での再会によって大きく前進した親子関係の修復 は加速し、親子揃って中国の囲碁のイベントに顔を出すことが多くなった。

やがて孔令文は中国で囲碁教室を経営することになり、父として聶衛平は最大限に助けた。


親子の関係が相当 修復されたと感じた聶衛平は、ついに息子に「元の苗字に戻してほしい」と要求する。しかし、これについては断られた。が、 父の協力により囲碁教室の経営は順調に伸びて、ますます父親の存在感を意識するようになり、父子関係はほぼ普通の親子のようにまで修復できた。(完)

(写真は南方体育より。2003年11月30日、結婚披露宴での孔令文と小林清芽)

  • 送料

    佐川急便 1,000円
    ※北海道・沖縄・離島は1,500円

  • お支払い方法


    クレジットカード・代金引換・銀行振込

  • 0120-812-102
  • メールでのお問い合わせ
ご来店予約について
商品検索
  • 営業カレンダー

  • 運営サイト

    • 美術通販サイト
    • 雑貨の通販ショップ
    • 補聴器専門店