2024年12月23日 韓国囲碁事情

1996年生まれの同い年の崔精(チェジョン)九段と金彩瑛(キムチェヨン)九段が優勝カップとともに2024年を意味深く終えた。

崔精九段は第8期ヘソン女子棋聖戦で優勝し、女子棋聖戦通算5回目の優勝を、金彩瑛九段は第29期ハリム杯女子国手戦で10年ぶりに女子国手戦通算2回目のトロフィーを手にすることに成功した。崔精ㆍ金彩瑛九段の決勝相手は偶然にも2009年生まれのスミレ(仲邑菫)三段だった。

崔精、女子棋聖戦通算5度目の優勝

崔精九段の優勝はドラマそのものだった。

12月3日、囲碁テレビスタジオで行われた女子棋聖戦決勝3番勝負1局は焦眉の関心を集め、幕を開けた。囲碁「女帝」の崔精九段と「新星」のスミレ三段の初の決勝対決であり、特にスミレ三段は韓国進出後初の公式棋戦優勝挑戦だったため、韓国駐在の日本特派員たちまで大挙集まった。日本の名人戦を主催する朝日新聞では囲碁担当の大出公二記者を韓国に派遣し、スミレ三段を密着取材したりもした。

決勝1局では、白を取ったスミレ三段が最後の秒読みの末、劇的に勝って、雰囲気を盛り上げた。崔精九段が投了、スミレ三段が白中押し勝ち。

局後すみれ三段は「(決勝1局は)10点満点で9点をあげたい」と話した。

12月9日、同じ場所で決勝2局が続開された。中盤以後、優勢を占めたスミレ三段がそのまま優勝まで行くようだったが、崔精九段の底力は危機で光を放った。ヨセで揺れたスミレ三段の弱点を突いて崖っぷちで再逆転に成功、1-1タイを作りに成功した。

決勝2局後、崔精九段は「内容が良くなかったが、最終局まで行くことができて嬉しく、最後にはもっとよく打ちたい」という感想を伝えた。

2局の翌日である10日に行われた決勝最終局は、崔精九段の真骨頂を見せた一戦だった。

黒を取った崔精九段は、自分の棋風によく合うように打った末、スミレ三段の大石を手中に入れて勝負を終えた。総合戦績2勝1敗で優勝した崔精九段は、優勝賞金5000万ウォンの主人公になった。

優勝直後のインタビューで崔精九段は「決勝2局で運が良く勝って、3局で良い結果が出たようだ」とし「よく打つスタイルで布石が組まれて楽に打つことができた」と話した。続いて「スミレ三段が思ったよりはるかに早く成長しているようだ。あまりにもよく打つ」という励ましの言葉も忘れなかった。

女子棋聖戦で通算5回目の優勝を果たした崔精九段は、3月のセンコカップ、8月の女子最高棋士決定戦に続き、2024年に3回の優勝で女子囲碁1人者の自尊心を守った。2010年に入段した崔精九段は国際大会10回、国内大会23回など通算33回優勝を獲得し、国内女子棋士の中で最多優勝記録を保持している。

一方、スミレ三段は最終局で完敗し、準優勝に終わってしまった。準優勝賞金は2000万ウォン。

2019年、日本女子棋聖戦で優勝したスミレ三段は昨年6月、非公式棋戦である国際春香選抜大会で優勝し、母国の日本で大きな注目を集めた。女子棋聖戦と女子国手戦決勝に相次いで進出し、列島に「スミレ熱風」を再び伝えたが、決勝2局で勝利できた碁を破れた余波で公式棋戦初優勝に失敗してしまった。

金彩瑛、10年ぶりに女子国手戦で優勝

第8期ヘソン女子棋聖戦決勝3番勝負が終わった二日後、第29期ハリム杯女子国手戦決勝3番決勝勝負が始まった。

決勝進出者は金彩瑛九段とスミレ三段。

決勝の正面対決前までスミレ三段が通算戦績で3戦全勝でリードしていたため、金彩瑛九段が少し不利になるのではないかという展望はふたを開けてみると全く違った。

12月12日、囲碁テレビスタジオで行われた決勝3番勝負1局で、金彩瑛九段が勝った。土壇場の大規模な振り替わりで反転が起きた1局は、スミレ三段の致命的な錯覚であっという間に勝負が決まってしまった。

金彩瑛九段は「好きなスタイルなので中盤まで満足したが、手順ミスがあった後は気が気でなかった」と激戦の末の勝利の感想を伝えた。

翌日、同じ場所で続行された決勝2局でも、金彩瑛九段は序盤から良いスタートを見せてリードした。中盤以降、大石が攻撃されて危機を迎えたこともあるが、危機をうまく乗り越えた。総合戦績2-0で10年ぶりに女子国手戦優勝を決めた。

自分の初タイトルである女子国手戦を10年ぶりに再び胸に抱いた金彩瑛九段は入段後初めて1年に二つのタイトルを占める好成績で2024年を終えた。金彩瑛九段は8月、第4期IBK杯女子囲碁マスターズでも優勝した。2011年に入段した金彩瑛九段は、これまで国際大会1回、国内大会3回など通算4回優勝を記録している。

優勝直後のインタビューで金彩瑛九段は「思ったより良い成績を収めたようで嬉しい」とし「女子国手戦優勝で一年を終え満足している」という優勝の感想を伝えた。

韓国女子囲碁大会の中で最高の伝統を誇る女子国手戦の優勝賞金は3000万ウォン、準優勝賞金は1000万ウォンである。

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