【2024年韓国棋院上半期決算】申眞諝 勝率·連勝·賞金部門1位に 朴廷桓は最多勝1位で無冠脱出
55カ月連続で韓国ランキング1位を記録している申眞諝(シンジンソ)九段が2024年上半期の勝率·連勝·賞金部門1位に上がった。
申眞諝九段は上半期の46試合で40勝6敗、勝率86.96%を記録した。
今年1月、第29回LG杯で通算3度目の優勝に成功した申眞諝九段は、第25回農心辛ラーメン杯でも最終走者として出場し、サヨナラ6連勝で韓国に4連続優勝カップをプレゼントした。国内大会ではマキシムコーヒー杯で優勝し、ランキング1位の底力を改めて立証した。11連勝を収めた申眞諝九段は連勝部門でも最前列に名を連ねた。
上半期の最多勝部門1位は、朴廷桓(パクジョンファン)九段が名を連ねた。
国内ランキング2位の朴廷桓九段は、2024年上半期に57試合を消化し、44勝13敗の成績を上げた。また、韓国棋院選手権戦で23ヶ月ぶりに優勝し、無冠脱出に成功した。
申眞諝九段は40勝6敗で2位を占め、続いて卞相壹(ビョンサンイル)九段が37勝で3位を記録した。
上半期60局を消化した姜東潤(カンドンユン)九段は35勝25敗の成績で最多勝4位であり、最多対局数1位に上がった。
賞金トップテン、いずれも1億ウォン突破
賞金部門でも1位を占めた申眞諝九段は6ヶ月間で8億3,900万ウォンの収入を上げた。LG杯優勝賞金3億ウォンと農心辛ラーメン杯2億7千500万ウォン、マキシムコーヒー杯5千万ウォンの優勝賞金で6億ウォン以上の収入を上げ、韓国囲碁リーグと中国甲組リーグなど国内外の大会で活躍し、昨年同期より2億8千万ウォン余り多くの収入を上げた。賞金2位を記録した朴廷桓九段は、韓国棋院選手権戦の優勝賞金5千万ウォンと韓国囲碁リーグ賞金及び中国甲組リーグで4億4千3百万ウォンを稼いだ。
特に今回の賞金部門では、3位の卞相壹九段(4億500万ウォン)、4位の崔精(チェジョン)九段(2億700万ウォン)をはじめ、10位の元晟溱(ウォンソンジン)九段(1億2400万ウォン)まで、上半期の集計史上初めて賞金トップテンのいずれも1億ウォンを超える珍記録を立てた。
韓国女子囲碁、世代交代の兆し
韓国女子囲碁ランキング1位で10年以上君臨してきた崔精九段の位相が揺れたのが成績で分かった。
センコカップで2連覇を達成したが、第10回黄竜士杯で中国と日本の女子棋士たちに6連敗を喫し、8人フルリーグ最下位を記録するなど、上半期の成績は期待に及ばなかった。
一方、女子ランキング2位で最年少の入神になった金恩持(きムウンジ)九段が目につく成果を収めた。金恩持九段は33勝14敗の成績で女子棋士の中で唯一最多勝部門5位に上がり、勝率8位、最多対局7位に上がるなど均等な活躍ぶりを見せた。勝率部門で2位を占めた吳侑珍(オユジン)九段は上半期33局で26勝7敗、勝率78.79%を記録し、連勝部門でも10連勝で3位にランクされた。