スミレ 韓国棋院へ移籍後に初優勝
仲邑菫三段が韓国で初タイトルを獲得した。スミレ三段は6月10日、全羅北道の南原市で開かれた第7回国際囲碁春香選抜大会のプロ春香部決勝で、吳侑珍(オユジン)九段に白番中押し勝ちを収めた。
今年3月2日から韓国棋院の客員棋士として活動中のスミレ三段は移籍101日目にして初優勝を手にした。
同大会は昨年までアマチュア選手だけが出場したが、今年プロ春香部を新設してプロ棋士にも門戸を開放した。韓国棋院が主催する公式大会ではないが、韓国棋院所属の女子プロ棋士32人が参加した。女子ランキング2位の金恩持(キ厶ウンジ)九段と4位の吳侑珍九段など上位ランカーが大挙出場し競争を繰り広げた。
現在、女子ランキング10位のスミレ三段は、32強トーナメントから朴智英(パクジヨン)、金希洙(キムヒス)初段、金恩善(キムウンソン)六段、許瑞玹(ホソヒョン)四段を連破して決勝に進んだ。決勝で女流世界大会チャンピオン出身の吳侑珍九段と対戦し、逆転に再逆転を繰り返す熾烈なシーソーゲームの末に勝った。決勝でスミレ三段は大会服装規定によって韓服を着て対局して話題にもなった。
スミレ三段は「準決勝で許瑞玹四段を破って決勝に進出し、満足していたが、このように優勝までできてとても嬉しい」と感想を伝えた。プロ春香部の優勝賞金は1千万ウォンである。
韓国棋院移籍後、スミレ三段は6月25日現在、37勝19敗を記録している。韓国生活を始めて3カ月余りが経っただけだが、成長の勢いが速く、ランキングも急速に上位圏に向かって上がっている。今年4月、女子ランキング16位で初めて入ったスミレ三段は5月には12位に上がり、6月には10位でベストテンに入った。
一方、スミレ三段は6月5日に行われた2024農協銀行女子囲碁リーグ選手選抜式(ドラフト)で新生チームの平沢ブレーンシティチームに1指名を受けて、今シーズン主将としてチームを率いることになった。昨年、女子囲碁リーグに外国人選手として初めて出場したスミレ三段は、7勝2敗の成績を収めた。