申真諝、農心辛ラーメン杯6連勝で韓国4連覇　白山水杯初優勝も韓國が…

2024年02月28日韓国囲碁事情

申真諝(シンジンソ)九段が4年連続で韓国に農心辛ラーメン杯優勝カップをプレゼントした。2月23日、中国上海のグランドホテルで開かれた第25回農心辛ラーメン杯世界最強戦本選最終局で、申真諝九段が中国の辜梓豪九段に249手ぶりに中押し勝ちを収めながら、6連勝で韓国優勝を確定した。

申真諝九段の活躍はすごかった。韓国は5人の選手のうち4人が1勝も挙げられなかったが、主将の申真諝が6連勝を挙げる奇跡を演出した。

日本1人、中国5人が残った状況で出場した申真諝は、昨年12月韓国の釜山で開かれた第9局で中国の謝爾豪九段を破れて、韓国の早期脱落を阻止した。場所を中国の上海に移した第3ラウンドでは日本最後の走者である井山裕太九段を抜いており、中国の趙晨宇ㆍ柯潔ㆍ丁浩ㆍ辜梓豪九段を連破し、6連勝で優勝賞金5億ウォンは韓国が占めた。最後で勝った申真諝は農心辛ラーメン杯だけで16連勝を記録することになった。

申真諝九段は「万感が交差する。優勝できて嬉しいこともあるが、個人的なこと（祖母の葬式）で悲しい日でもあり、喜びを完全には楽しめなかった。それでも囲碁人生で成し遂げにくいことを成し遂げたようで胸がいっぱいだ」と優勝の感想を残した。

申真諝九段は、これまで李昌鎬九段が持っていた数々の記録を塗り替えた。第22回大会から始まった連勝は16連勝となり、李昌鎬九段の14連勝（1回∼6回）の記録を上回り、終盤の6連勝で李昌鎬九段の5連勝も上回った。また、農心辛ラーメン杯で1人の選手が一国の選手を全滅させたのも今回が初めてだ。申真諝九段段は最精鋭メンバーとして出場した中国のすべての選手を破る気炎を吐いた。

第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の各国出場選手戦績

·韓国: 申真諝(6勝) 朴廷桓(1敗) 卞相壹(1敗) 元晟溱(1敗) 偰玹準(1敗)
·中国: 辜梓豪(1敗) 丁浩(1敗) 柯潔(1敗) 趙晨宇(1敗) 謝爾豪(7勝1敗)
·日本: 井山裕太(1敗) 余正麒(1敗) 芝野虎丸(1敗) 一力遼(1敗) 許家元(1勝1敗)

劉昌赫、依田を破って白山杯初優勝カップ韓国に

一方、農心辛ラーメン杯と同じくらいの期間に行われた農心白山杯の初代優勝カップの主人公も韓国になった。

2月25日、中国上海グランドホテルで開かれた第1回農心白山杯世界囲碁シニア最強戦本選第11局の最終局で、劉昌赫九段が日本の依田紀基九段に210手ぶりに中押し勝ちで韓国が優勝した。

農心白山杯世界囲碁シニア最強戦は韓ㆍ中ㆍ日の代表選手(1969年以前生まれのプロ棋士)4人が一つのチームで出場し連勝団体戦で開かれた。韓国は、第1走者の徐奉洙九段が中国の劉小光九段に敗れたが、2番目に出た崔珪昞九段が日本の彦坂直人九段、中国の曹大元九段を破って2勝をあげ、続いて曺薰鉉九段が中国の馬曉春九段を破って1勝を加えた。最後に劉昌赫九段が画竜点睛で韓国優勝を合作した。

一番先に脱落した中国が3勝4敗で大会を終え、日本は4勝4敗を記録した。優勝賞金は1億8000万ウォンである。