2023年12月26日 韓国囲碁事情

「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」と言った。

「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」というこの言葉を盤上で最もよく実践する棋士の一人がまさに不動の女子世界ランキング1位の崔精(チェジョン)九段である。

「新年には健康な体と心で楽しく碁を打っていたいです」

呉清源杯のトップに上がった崔精九段の新年目標を聞くと、一家を成した職人の品格がうかがえる。

「最高の相性」呉清源杯

崔精九段が呉清源杯との相性を誇示し、通算3回目の優勝カップを手にした。

12月3日、中国福建省福州市にある呉清源会館で閉幕した第6回呉清源杯世界女子囲碁大会決勝3番勝負2局で、崔精九段が日本の藤澤里菜六段に158手までで白番中押し勝ちをおさめ、総合戦績2-0で優勝した。同じ場所で行われた決勝1局でも崔精九段が黒番中押し勝ちを収めた。

2019年2回大会と2021年4回大会に続き、2023年6回大会まで2年ごとに1回ずつ優勝し、3回目の優勝を果たした崔精九段は呉清源杯の最多優勝行進を続けた。

2018年第1回大会決勝で金彩瑛(キ厶チェヨン)八段に0-2で敗れ準優勝した崔精九段は、同大会決勝だけで4回も進出して3回優勝し、呉清源杯と相性抜群であることを成績で示した。6回連続出戦中の崔精九段は20勝5敗、勝率80%を記録している。

これまで6回開かれた呉清源杯で、韓国は金彩瑛の初代チャンピオンの王座をはじめ、崔精3回、吳侑珍(オユジン)1回(2022年)など総5回優勝した。主催国の中国は今大会では決勝にも進めず、3年連続で韓国に優勝カップを渡した。

4強のヤマ場を越えて、優勝まで

第6回呉清源杯は、本選24強から準々決勝までをオンラインで進めた。

11月30日に行われた準決勝の崔精九段の対戦相手はホームグラウンドの方若曦五段である。

崔精九段は、6歳下の中国新人、方若曦五段に黒番中押し勝ちを収めた後のインタビューで「中盤に勘違いを犯し続けて侮れないほど難しい碁だった」とし「大きな峠を越えたようだ」という言葉で負担感が大きかったことを吐露した。

一方、方若曦五段は4回大会ベスト4に続き、2年ぶりに再会した崔精九段に相次いで敗して、世界女子囲碁大会決勝進出の一歩手前で、再び悔し涙をこぼした。

他の準決勝では異変が起きた。呉清源杯初の準決勝進出を続けた藤沢里菜六段が中国の周泓余七段を破れて自分初の世界大会決勝進出を知らせた。これで韓日初の世界大会決勝カードが実現した。

一方、周泓余七段の脱落で主催国の中国は2018年の第1回大会以来5年ぶりに決勝進出に失敗する痛みを味わった。

藤沢六段が「キャリアハイ」を達成し、女子世界大会初の決勝進出に歓呼したが、喜びはここまでだった。これまで女子世界大会優勝カップだけで8個を獲得し、メジャー世界大会の三星火災杯決勝まで進出した崔精九段の存在感は、藤沢六段にとっては「高すぎる壁」だった。

決勝相手が決まった時、「容易ではない相手」と藤沢六段を尊重した崔精九段は決勝1局が終わった後「初決勝に進んだ藤沢選手がいつもと違って硬直しすぎているようだ」という局後感想を述べた。

翌日続いた決勝2局は中盤まで張り詰めたが、結局藤沢六段が破れて初めて上がった世界舞台決勝は準優勝で終わった。

次は優勝後の崔精九段との一問一答。

– 準決勝と決勝3番勝負の碁はどうでしたか。

準決勝の方若曦選手との対局は最後まで複雑で難しいでした。かなり長く打って、少しぐるぐる回ったりもしました。それだけ大変な碁でした。決勝は一応準決勝後、1日休むことができて、心的にもそうですし、体力的にもずっと楽でした。決勝1局では相手の藤沢選手が世界大会初の決勝進出のためか緊張しているのが囲碁で感じられました。

普段とは違ってあまりにも守備的に打って失敗したようですね。決勝2局では初中盤まで非常に張り詰めた戦いでしたが、中盤に突然藤沢選手の方向ミスが出て勝負が傾きました。どうやら私はここでいい思い出があったからか、ずっと余裕を持っておくことができたようです。

– 決勝対局の写真を見ると、とても寒そうに見えました。ロングダウンを着ていましたが、相手の藤沢六段もひざ掛けをしているのが見えますね。対局の中で不便な点はありませんでしたか。

呉清源杯が開かれた福州はソウルに比べてかなり暖かかったです。でも決勝の時は急にちょっと肌寒く寒くなりました。決勝の場所が屋外だったのでちょっと寒くてダウンを着ました。それでも服を着ると大丈夫だったので、不便なほどではありませんでした。

– 呉清源杯最多優勝者ですが、本人と呉清源杯が開かれる場所がよく合うようですね。3回も優勝までしたきっかけがあれば紹介してください。

不思議なことに、自分とよく合う大会があるのですが、私にはそれが呉清源杯だと思います。4年前に初めて優勝した当時、同僚と一緒に研究もしておいしいものも食べた記憶が私にはとても強烈で、その良い気運が続いているようです。

– 優勝後、中国選手たちと一緒に撮った記念写真が素敵でしたが、普段外国の棋士たちとも親しく過ごしているのか?

他の国の選手たちとは大会が終わって一緒にご飯を食べたりお酒も飲んだりします。競争する仲ですが、それだけ頻繁に会ってお互いの悩みを知っているので、易しく親しくなるようです。今回、中国の方若曦選手が決勝の時に韓国検討室にたくさん来てくれて、性格が本当に良くて可愛くて韓国選手団が皆惚れてしまいました。

– 呉清源杯優勝で2023年賞金収入4億ウォンを突破しました。今年の成績は予想通りに上げたんですか?

全体的にはいい成績だと思いますが、やはり杭州アジア大会の銀メダルがとても残念です。チームメンバーに対して申し訳ない気持ちと応援してくださった囲碁ファンの皆さまに申し訳ない気持ちが残っています。

-對局が多くて体力的に大変そうですが、健康のためにどんな運動をしているのか?

普通週に2回くらいジムに行きますが、最近は運動する時間が曖昧でウォーキングをたくさんしています。

– これから目標があれば聞かせてください。

健康管理をしっかりして健康な体と心で楽しく碁を打つのが目標です。

– 新年を迎え、囲碁ファンの皆さまに励ましの言葉を一言残してください。

最近どれだけ多くの方々が僕を応援してくださって、大切にしてくださっているのかとてもたくさん感じています。おかげさまでこんなにいい成績を出しています。ほんとうに、ありがとうございます。囲碁ファンの皆さま、あけましておめでとうございます!

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