仲邑菫、韓国棋院へ移籍秒読み 韓国棋院の客員棋士活動を要請
日本棋院所属の仲邑菫(14)三段が韓国で活動したいという意思を明らかにし話題になっている。
韓国棋院の客員棋士活動を要請した仲邑三段は2019年日本棋院から新設された「英才特別採用推薦棋士1号」でプロ棋士になった。当時、日本最年少の10歳入段だった。今年2月には第26期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負で上野愛咲美(21)五段を2-1で破って初優勝を果たした。仲邑三段の13歳11か月優勝記録は歴代日本最年少タイトル獲得記録である。
日本棋院は今年8月、仲邑三段の意向を尊重し、韓国棋院に移籍に関して協力してほしいという推薦書を送ってきた。
これに対し韓国棋院は9月13日、棋士代議員会と15日、韓国棋院運営委員会で仲邑三段の客員棋士申請案を通過させた。仲邑三段の移籍は10月26日に開かれる予定の韓国棋院理事会で最終決定される。客員棋士としての受け入れが承認されれば、仲邑三段は2024年2月末までは日本で対局、3月以降に韓国での対局を予定してある。
その間韓国棋院の客員棋士としては、中国出身の吳淞笙九段、江鑄久·芮乃偉九段夫婦などが活躍し、ロシアのアレクサンダー·ディナースタイン(Alexande Dinerchtein)·スベトラーナ·シクシーナ(Svetlana Shikshina)三段、ウクライナのマリア·ザカルチェンコ(Mariya Zakharchenko)初段などが客員棋士としての身分を持っている。
一方、小林覚日本棋院理事長は「より高いレベルで囲碁の技量を高めたいという気持ちは当然の事であり、仲邑菫女流棋聖のチャレンジを積極的に応援します。次世代を担うスター棋士の移籍を残念に思う声もありますが、囲碁界に新たな歴史を刻む出来事として、日韓の多くのファンに好意的に受け入れられる事と考えています。」という立場を日本棋院ホームページを通じて伝えた。