2021年06月22日 韓国囲碁事情

金寅九段の遺族、後学養成のための1億ウォンを寄付

金寅(キム·イン)九段の遺族側が国内囲碁界の後学育成のため、1億ウォンを寄付した。

6月21日ソウル市城東区(ソンドング)の韓国棋院で行われた寄付金伝達式で、遺族を代表して出席した金寅九段の息子の金サン氏と嫁の金ジソン氏が林采正(イム·チェジョン)韓国棋院総裁に「後学養成のために使ってほしい」と寄付金1億ウォンを渡した。

今年4月4日持病で亡くなった金寅九段は、15歳の若さでプロ入りし、63年間韓国棋院専門棋士として活躍し、通算1568戦860勝703敗の戦績を記録した。1966年、第10期国手戦優勝を皮切りに通算30回優勝と22回準優勝の成績を残した金寅九段は、特に初のタイトルとなる国手戦を6連覇し、囲碁界では’金国手(キムグクス)’と呼ばれてきた。

1968年に打ち立てた40連勝は現在まで韓国棋院最多連勝1位の記録として残っている。

囲碁普及と発展に一生を捧げた故人の業績を称え、韓国棋院は政府に勲章授与を上申し、現在審議が進行中である。

一方、2006年7月に他界した趙南哲(チョ·ナムチョル)九段の遺族も韓国囲碁界の発展を望んだ故人の遺志を受け、退職金など1億ウォンの相続金額を寄付している。

徐能旭、国内5番目の2千試合出場大記録達成

徐能旭(ソ·ヌンウク)九段が通算2千試合出場記録を作った。

徐能旭九段は6月16日行われた第4回韓国プロ棋士協会リーグ戦、金日煥(キム·イルファン)九段との試合で2千局目を消化した。

国内棋士では曺薰鉉(チョ·フンヒョン)、徐奉洙(ソ·ボンス)、李昌鎬(イ·チャンホ)、劉昌赫(ユ·チャンヒョク)九段に次ぐ五番目の大記録である。

6月20日現在、曺薫鉉九段が2794局と最多対局数を記録しており、続いて徐奉洙九段が2728局、李昌鎬九段が2526局、劉昌赫九段が2014局の試合に臨んだ。

入段48年9ヶ月目にして2千試合出場を記録した徐能旭九段は1958年仁川で生まれ、1972年9月第36回入段大会を通じてプロの舞台に足を踏み入れた。

2012年、国内棋士としては5番目に1000勝を超えた徐能旭九段は通算1142勝7分け851敗を記録している。シニア棋戦の大舟杯で2回優勝カップを手にするなど通算2回優勝、13回準優勝の成績を収めた。

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