2021年05月21日 韓国囲碁事情

20代が覇権を握っている韓国囲碁界で、30代の棋士が存在感を示すのは容易ではない。しかし、1985年生まれの36歳の元晟溱(ウォン・ソンジン)九段は、5月4日の表彰式で幕を閉じた2020-2021囲碁リーグで、最高齢多勝王に輝いた。所属チームのセルトリオン優勝に決定的な役割を果たしたウォン九段は、MVPの栄誉も手にした。

レギュラーリーグとポストシーズンで、17戦17勝を収めたウォン九段は、04年から出席した囲碁リーグで初優勝カップを手に入れた。

囲碁リーグ多勝賞とMVPの主人公ウォン九段は「スタートする前までは思ってもみなかった賞だ。記録部門は入段してから初めて受ける賞なので意味深い。個人的にもチームとしても良い成績を出せて幸せなシーズンだった」と語った。

2020-2021囲碁リーグで圧倒的な成績を収めたウォン九段は、囲碁棋士としての自信を取り戻すきっかけとなった。「年を取れば実力が足りないという偏見をなくしたい」と述べた。

勝負の世界でいかなる原動力もなく勢いに乗ることはできない。

ウォン九段が選んだ最大の秘訣は妻の內助だ。

「妻がいつも試合日のコンディション調節に気を使ってくれたし、囲碁の勉強をする時は囲碁にだけ集中できるようにしてくれた」とし「他の金銭的な部分を気にせず囲碁だけしろという負担を減らしてくれたのも大きな力になった」とウォン九段は誇った。ウォン九段の妻は韓国囲碁界を代表する囲碁キャスターの一人である。

もう一つの秘訣は心構えの変化だ。2019年の成績不振で自信感を失ったウォン九段は、放送や教育などの別の進路にも悩んだ。しかし、悩んだ末「勝負に集中しよう」と覚悟を決めた。ミスが出ればまた別のミスにつながった弱点も「後悔しないようにしよう」と最後まで粘り強く続けたため、自然に克服することができた。

好成績を収めたほど、ウォン九段の責任感も増してきた。

「他のトップクラスの棋士と違い世界大会に参加すれば予選から勝ち進まなければならないので簡単ではないがどうせなら目標は大きく決めて決勝まで勝ち進みたい」という希望を語った。

ウォン九段は2011年の三星火災杯ワールド囲碁マスターズ決勝で、中国の古力を2-1で下して優勝した元世界チャンピオンである。

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