2020年06月22日 韓国囲碁事情

曺薰鉉(チョ・フニョン)九段が崔精(チェ・ジョン)九段との復帰戦で囲碁ファンに帰還を告げた。

6月13日ソウル城東区(ソンドング)の囲碁テレビスタジオで行われた曺薰鉉九段の復帰特別対局で曺九段が崔精九段に破れた。(177手、白番中押し負け)

先月30日4年間の国会議員の任期を終えて囲碁界に復帰した曺薰鉉九段は9歳で入段し、国内通算最多タイトル(160回)と世界通算最多勝(1949勝)を記録した韓国囲碁のレジェンドである。

曺九段は国内棋戦を席巻する全冠王を3回(80年9冠、82年10冠、86年11冠)達成し、富士通杯・應氏杯・東洋証券杯の優勝で世界大会グランドスラムを達成するなど一時代を風靡したが、歳月の重さに耐えられなかった。

相手の崔精九段は女子棋士最年少(21歳3ヵ月)および最短期間(入段後7年8ヵ月)入神を果たした女子ランキング1位の棋士。

韓国女子棋士の中で最多タイトル(17回)記録を保有している崔精九段は昨年、穹窿山兵聖杯、呉清源杯、天台山杯などメジャー世界女子囲碁大会を席巻し、国内大会のハリム杯プロ女子国手戦、韓国製紙女子棋聖戦でも優勝するなど、名実共に女子囲碁最強者であることを立証した。

対局後のインタビューで曺薰鉉九段は「まあまあいい加減に試合ができたのに単なる勘違いで碁を間違えた. 勝負どころで勘が鈍った」とし、「崔精九段がもともと強かったが今はもっと強くなったし、相対的に私はもっと弱くなった。1∼2年ほど休んで、以前の感覚を取り戻してまた戦いたい」と語った。

崔精九段は「4年間苦労して帰ってきた曺薰鉉師範に感謝したい」とし「レジェンドの前に座っているだけでも勉強になったし、楽しかった」と感想を述べた。

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