‘無名の突風’ 李昊昇、囲碁AIで跳び上がる
‘無名の突風’の主人公李昊昇(イㆍホスン)四段が入段後初優勝に挑戦して話題になっている。
朴廷桓(パクㆍジョンファン)ㆍ申旻埈(シンㆍミンジュン)九段に続き、‘人工知能(AI)囲碁の元祖’李世ドル(イㆍセドル)九段を撃破し、第24期GSカルテックス杯プロ棋戦の準決勝に進出した。
準決勝の相手は公式対局で初対決する金志錫(キ厶ㆍジソク)九段。金九段との試合(4月25日)で 勝てば申眞諝(シンㆍジンソ)九段と卞相壹(ビョンㆍサンイル)九段の勝者と5月20日から24日まで開かれる決勝五番勝負で待望の優勝カップを争う。
2013年1月、26歳の少なくない年齢で入段して徹底的に無名で過ごした李昊昇四段はランキング110位だった今年初め、GSカルテックス杯予選決勝で韓国ナンバーワンの朴廷桓九段を、103位に上がった2月には4位(当時)申旻埈九段を破った。今年の戦績(4月20日現在)が10勝2敗、勝率83.33%で勝率2位にランクされた。
昨年まで通算戦績は62勝58敗の平凡な成績を収め、2018年には19勝20敗で勝率5割にも及ばなかった。
そんな彼が昨年12月囲碁AIに入門してから成績が急上昇傾向に乗り始めた。囲碁AIは碁石を置くたびに勝率を直ちに確認することができ、勝利の確率の高い最適の手も推薦してくれる。
囲碁AIを師匠として成績が急上昇した李昊昇四段の突風の中で、AIを活用している訓練は囲碁界に急速に広がっている。
『26歳の時にプロになった以来、成績を出すために一生懸命に独学したが分からないことだらけだった。入段したら誰にも尋ねてみるのができなかった。そのような状況で本格的にAI世界が開かれた。その後はご存じなようにすべての疑問をパソコンが解決した。超一流棋士に出会ってもAIより強いのかという気持ちで戦っているのだから,もう怖いことはないようだ。』
ナショナルチームの強者だけが共有していた最新布石を中下位レベルの棋士もAIを通じて接する時代になった。エリート専有物だった序盤のメリットが消えたのだ。中半以後からは誰にも劣らず力があるが序盤が弱くて悩んでいた李昊昇の世界が開かれた背景だ。李昊昇四段は『今後トップレベルは中後半が強い人同士の戦場になる』と断言した。
GSカルテックス社が後援する第24期GSカルテックス杯の優勝賞金は7000万ウォン、準優勝賞金は1500万ウォンだ。持ち時間はそれぞれ10分に40秒秒読み3回。