2022年02月22日 韓国囲碁事情

「スミレ師匠」として有名な韓鐘振(ハン·ジョンジン·43)九段が第35代韓国プロ棋士協会会長(以下、棋士会長)に当選した。 2022韓国プロ棋士協会(以下棋士会)定期総会で、韓鍾振九段は計295票(有効投票292票)のうち168票(得票率56.95%)を得て、再選に挑戦した車敏洙(チャ·ミンス·70)六段を44票差で引き離した。

新任の韓鐘振棋士会長は「棋戦規模の拡大と新規大会の誘致」、「普及支援事業への積極的な対応」、「専門審判制度の導入」、「引退慰労金問題の解決」などを公約に掲げた。棋士会長の任期は2年で重任が可能だ。2月1日から執務に入った新会長に会った。

– 棋士会長の当選、おめでとうございます。 まず、当選の一言を聞きたいです。

棋士会長の職に就くことになったことを無限の栄光と思っております。車敏洙前会長と選挙を行うことができてとても良かったし、意味が格別だった選挙だったと思います。同僚や先輩ㆍ後輩らが私に大きな任務を任せてくれただけに、期待に応えられるように一生懸命棋士会長職を遂行しようと思います。

– 棋士会長の任期2年が長いといえば長いし、短いといえば短いと言えるので、最も注目しているものがあれば紹介してください。

これまでほとんどの棋士は、勝負というカテゴリーの中で生きてきました。ここに「多様性」という部分を繋ぎ合わせることのできる方案を探してみようと思います。私もやはり道場で子供達を教えながら成長したと思います。勝負以外にさまざまな経験ができる認識の変化に力点を置こうと思います。

– 似たような脈絡の質問ですが、任期中に「これだけは必ずしなければ」と構想したものはありますか。

棋士同士の意見の食い違いがあり、おそらく先輩たちにひどい目に遭うかもしれませんが、棋士会の基金をもう少し効率的に活用できる案があるのか、探してみようと思います。

– 韓国棋院所属の棋士が今年400人を超えています(2月20日現在393人)。老若男女様々な世代をまとめることが容易ではないと思いますが、どのようにコミュニケーションするつもりですか?

歴代棋士会長よりもっと熱心に韓国棋院に出て、棋士たちと話し合う準備をするつもりです。 私も代議員を長い間経験してきましたが、(各世代を代表する)代議員同士で疎通するのに困難だった記憶があります。私がすべてできない部分まで疎通できるように支援できる範囲内で代議員を最大限後援しようと思います。代議員たちを通じて、棋士たちの考えを聞き、反映できるように努力します。

– 引退慰労金の問題も指摘されましたが、利害関係によっては賛否が分かれることが予想されます。所属棋士全員を満足させるのは簡単ではないでしょうが、どのような対処法を持っているのでしょうか?

私もまたその部分をずっと前から考えてきたし、たくさんの方と話し合ってみた問題なので個人的な考えは持っていますが、この部分は公式会議で利害関係のかかった棋士の方と代議員たちが一緒に共有しなければならない部分です。公式的な場で整理されたら、棋士たちの考えで外部にも発表する予定です。

尖鋭な利害関係が絡んでいるだけに、まず代議員たちと疎通を図り、公聴会などの過程を経て、棋士たちが納得できる状況になった時に施行するつもりです。棋士全体に会ったことはないですが、私の考えに共感する方がたくさんいたので、十分にお互いに被害なく整理できると思います。

引退慰労金と言えば、先輩らが拒否感を感じるかも知れないし、防御的に考えるしかないでしょう。これから未来の世代や囲碁界の発展のためには、この部分が解消されてこそ新しい動力が生まれるという大乗的な決断を下していただければ、十分に共に協議していけると思います。

– 囲碁道場の運営や囲碁リーグの監督など、他のどの棋士よりも忙しく生活しています。棋士会長まで一緒にしようとすれば本当に忙しくなりそうですが、時間をどう割くつもりでしょうか。

棋士会長の選挙に出る前から、もし当選したら囲碁道場の運営は他の師範に任せることにしておきました。棋士会長に当選したので、任期中は囲碁道場の運営には一切関わらないつもりです。 囲碁リーグの監督も今シーズンを終えれば、退くつもりです。棋士会長になった以上、先輩方、特に同僚でもある後輩棋士たちに役立つ方法を見つけるのに努めます。

– 最近、多くのプロ棋士の弟子たちを育てました。スミレを輩出して日本でもハンジョンジン囲碁道場が有名になっていると聞きました。

子どもたちに教えるのが本当に好きだったのですが、しばらく子供たちと離れていなければならないということに胸が痛いです。

仲邑菫は今も韓国に来たがり、囲碁道場の生徒とインターネットでの交流戦に参加しています。コロナ禍じゃなかったら他の日本棋士たちももっとたくさん交流を持ったはずなのにとても残念です。入段前に大西龍平が来韓して勉強し、いくつかの棋士も入段前後に勉強しに来たりしました。藤沢里菜も對局のない時は一ヶ月ずつ来て勉強して行ったものですが、今はそれができないので一日も早く昔に帰ってほしいという思いです。

– 人工知能が普遍化した上、最近の囲碁界の人気が以前ほどではないという話もよく耳にするはずですが、プロ棋士たちに希望のメッセージを与えるとしたら?

人工知能のせいで囲碁の人気が落ちたとは思いません。囲碁の人気が下火になっているのが本質的な問題だと思いますね。どうすれば囲碁界が市場を拡大し、ファンの間で再び人気を得ることができるだろうか、そのような部分に悩んでいかなければならないと思います。

– 最後に伝えたいことがあるとしたら?

今年9月からアジア競技大会が始まりますが、国家代表選手たちが一生懸命努力しています。応援してくださり、広州アジア競技大会で行われたように、選手たちが国民に囲碁ファンの皆さんに喜びを与えられるよう、棋士会も支援を惜しまないつもりです。

棋士会長選挙2回目に当選した韓鍾鎭九段は、2男1女の長男で囲碁が好きな父親の勧めで8歳から囲碁を始めた。途中でしばらく辞めてから、小学校4年生の時に再び碁石を打ち、中学校2年生の春に上京し、入段後一家を成した。10代から80代まで、すべての世代のプロ棋士を統率する韓鍾鎭会長のリーダーシップに期待が集まっている。

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