2021年04月28日 中国囲碁事情

谢科準

2021年1月中旬、約1ヶ月後の旧正月(春節)を控えて、早くも国民大移動の帰省の期間が始まり、コロナを警戒しながら、早い人はすでに新年を迎える準備を始めました。年に一度の最も重要な家族団らんの一大イベントの幕開けです。

このような複雑な状況の中で、囲碁の世界ではある若者の存在がにわかに注目を集めています。その名は謝科(5段)です。

謝科5段が二つ以上の国際規模の囲碁大会で決勝進出するという中国の囲碁界の条件をクリアし、9段への昇進が事実上確定したからです。(以下謝科準9段と言う。)

谢科準9段は2000年1月14日生まれ、柯傑9段と同じく浙江省の出身です。蛇足ながら柯傑9段の故郷・麗水市は浙江省南部にある中国有数の山岳地帯で、海抜1000㎞以上の山がなんと3500以上もある山間にあるのに対し、谢科準9段の故郷は浙江省北部にある港町として有名な寧波市です。

父が囲碁好きなため、谢科準9段は幼少時から囲碁に親しみ、寧波市の強豪に指導を受けて小学校に入る前にアマチュア二段となりました。

2009年に満9歳未満の時に晩報杯全国業余囲棋選手戦に最年少で出場し、その後北京に移り、北京囲碁道場で学びました。2012年、北京左安門中学時代に鑽石杯業余棋王戦準優勝。2013年初の段になりました。

2014年に中国棋院杭州分院に入り、同年建橋杯中国囲棋新人王戦ベスト8になります。2015年の新人王戦ベスト4になり、同年にMlily夢百合杯ベスト4進出しましたが、準決勝で朴廷桓に1-2で敗れます。

同年三段、及び五段に昇段しました。世界棋士ランキングでは2020年17位。人工知能との対戦では、2018年に絶芸、星陣に勝利しています。

谢科準9段の健闘ぶりを見て早くも、中国の囲碁第一人者として君臨し続けている同郷である柯傑9段のライバルになるのでは、と期待をされています。

出展はwikipedia・百度より

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