列車の中の最高の環境で囲碁を楽しむ
前回と前々回はシリーズという形で中士さんが列車の中での対局を体験した話を紹介してきました。 3回目に当たる最終回は意外な場所で意外な人との対局でした。
いつものように 列車に乗りこんで落ち着いたら、中士さんはすぐ 囲碁のグッズを広げて相手が現れるのを待つことにしました。
すると「少しあとでちょっと付き合ってもらえませんか」とある男性から声がかかりました。よく見ると、なんと制服姿のこの列車の車掌さんでした。
車掌さんは一旦その場から離れていきましたが、すぐ戻ってきて、中さんを別の場所へ連れてきました。たどり着いたのはコンパートメントの車両でした。
列車の中の最高の環境で囲碁を楽しめる、と中さんは大喜び!中国では空いている車両を車掌さんが休憩に自由に使える暗黙のルールがありました。こうした中国の独特な事情があってこそ 実現した中さんの珍しい体験でした。